浦和競馬場×ウマ娘コラボについて所感

1.本記事を書くにあたって

 まずこの記事を書くきっかけとして、このコラボが必ずしもポジティブとは言えない反応がSNS上にてあったことを挙げたい。

 個人的に、このコラボに関しては、過去の他場での事例を見聞きしたうえでかなり警戒感があったので、思ったよりは混乱が起こらず拍子抜けしたというのが感想なのだが、このあたりを一通り忘備録的に残しておきたい。

あくまでも一個人の感想であり、まったく違う感想を持った人を否定するものではないことは強調しておく。あくまでも、「ぼくはこう思った」なので。

 

2.本記事筆者の背景

 筆者は浦和競馬地元民。競馬場に隣接する自治会に4半世紀以上在住している。そのため、競馬場があるということによる弊害もメリットも享受している立場にある。また、隣接しているとはいっても、正門や北門からの公共交通機関への導線上に在住しているわけではないので、あまり迷惑を被る機会は少ない。

 ウマ娘については、ラジオ開始時期より追いかけている。コンテンツは享受一辺倒。コンテンツの開始初期にAnimeJapanで通りすがりのオタクに「死産」だの「こんなコンテンツを追いかけてる奴らは馬鹿」だの言われたことを未だに根に持っている。

コロナ禍での爆発的なヒット後の客層の変化についてあまりいい印象は持っていない。

 

3.イベント開催前の所感

 浦和競馬場は他の地方競馬場に比べても住宅とかなり近接している。そのため、徹夜、早朝の待機行列が形成されること、公共交通機関から競馬場まで大声を出しながら歩いてくる集団、そういったことが起こることを警戒していた。

ウマ娘コラボでの成功例としては笠松競馬場のものがあるだろうが、あちらでは早朝から列ができている様子がSNSで投稿されていた。みんな黙って並んで待機なんかできるわけがない。これが浦和競馬で起これば立地上クレーム必至だ。

 また、笠松競馬場と浦和競馬場では置かれている状況も異なる。つまり、イベントが成功したと言える条件が全く違う。

笠松競馬場の場合は、”競馬場があるということの価値”に疑問符がついている状況にある。そのため、なんであれ「人がたくさん来て盛り上がってくれること」が成功と言える条件となる。

浦和競馬に関しては、夜間開催への移行を狙っている施設改装と開催時間の変更を行っていることから、「より馬券が売れること」に比重を置く段階に入っている。つまり、「人がたくさん来ること」だけでは成功とはいえず、「馬券が平時よりも目に見えて売れる」ことが成功の条件となる。また、販売手数料を考えれば現地での売り上げが有為に上昇すること。これをクリアできるかどうか、まあ、無理でしょうねと思っていた。

 

参考程度に浦和競馬の入場者と売り上げについて触れた読売新聞の記事を載せておく。

www.yomiuri.co.jp

 

4.SNSにおける気になった各種反応

浦和競馬場 工藤伸輔調教師

 

「売り上げも上がればいいんですけどね」の部分、案外調教師の方もいろいろ見てらっしゃるんだなあと思うなどした。

あとキャラメンコはチョンボだったと思う。

 

 

ちなみに調教師的には「5日間通して売り上げは良かった」という所感でらっしゃる様子。

個人的にはこの「5日間通して」というのは同意できる感触じゃないかなと思う。SNS上で「売り上げが上がっていない!」と騒がれたのは初日の2/24売り上げでしょう。これについては否定できないと思っています。ただ2/25~2/28の部分は客数、売り上げは良かったんじゃないですか?売店のおばちゃんが忙しくて不愉快になってましたし。あの人不愉快そうなときは売上良いんですよね(浦和競馬常連は誰のことだかわかると思いますw)。

一応数字とかはこんな感じらしいですよ?2/24のみですけど。(しかし未だにこういう数字の公開元よくわかんないんですけども)

 

令和5年度平均入場はこの最後にありますが

https://www.urawa-keiba.jp/info/tender_information/index.obj?cid=tender_information&fid=file1&uid=307

 

 

なんか見たそうです。

 

 

これでしょうか。

これが事実かどうかはわかりませんね。この方はおそらく正門から南浦和駅への導線上にご在住かたまたまいらっしゃったかなんでしょうから、その真逆に住んでいる私には伺い知れない部分です。

まあ実際起こっていてもおかしくないだろうなと思います。昨今のオタクイベントなんだかえらいでっかい声で騒いでいるグループちょいちょいいるので。昔もでしたが。そういう人たちがいたんでしょう。

これ困ったことに、コミュニティ的には全体の1%程度の層でも、周りから見れば迷惑な目立つ層が全体の代表になっちゃうんですよね。撮り鉄然り、サッカーのフーリガン然り、阪神ファン然り。

 

そういうのがいたそうです。ゴール前にへばりついて張田騎手にハイタッチしてもらってたので知りませんでした。ペンライトは停電時かライブ会場だけにしてほしいですね。

見てはいませんが、大和田さんが通った後にウィナサで大きな声出してる人がたくさんいましたね。勝ち馬が驚いてバタバタしてましたよ。

 

メインレースが終わったら一発逆転狙い以外は結構お客さん帰っちゃうんで、イベントのせいとは言い切れないと思いますけどね。

 

全体的に同意です。

 

5.競馬場側の落ち度

 これに触れないのは卑怯だと思うんです。数点気になることがありました。

 

1.馬券を購入させる導線について

 こういうイベントで馬券を購入させたいなら、ノベルティとかを用意してビギナーズセミナーとかやるのが普通だと思います。中央では常設ブースがありますね。

浦和競馬がどこで何をやっていたのか。アニメイトブースの前(3号券売所喫煙スペース)に「初心者エリア」を作っておばちゃん一人立たせてました。施策はそれ以外無し。あんな辺鄙なとこ、初心者は知らないと思いますけどね。変人の根城です、あそこらへんは。

SNSで馬券買うのに5分も並ばされた!って怒ってる人いましたが、あれは2号券売所に人が集中して、それを緩和する施策を打たなかったからですよ。

せっかくの機会なんだから、ちゃんとエリアを確保して、隠居された「夢追い人」さんにお願いして予想の仕方レクチャーとかイベント打って、初心者を混雑エリアから離すように積極的に誘導する施策をすればよかったんですよ。

買わせる努力をしなかったのだから、売れないことに文句を言う資格は今回の競馬組合には無いと思います(まあ組合は文句言ってないですけど)。

 

2.来場について

 南浦和駅から正門までは送迎バスがあります。JBC開催ではバスを臨時増発して「とにかく歩くな」と警備に誘導させていましたが、今回はそういった目立った誘導もなく、歩きの客を生み出す原因となったのではないでしょうか。

 

後気になったのは、駐車場。駐車場を痛車展示場にされるのはわかってたと思いますけどね。駐車場もまた住宅に極めて隣接するエリアなので、痛車はギョッとする人もいたんではないでしょうか。気にしないか。昔綾波レイの痛車を月極に停めてる人あのあたりに住んでたし。

 

3.売店について

 地域物産売店だけお客さんがいませんでしたがあれは何ですか?

魅力的な物販、飲食物、用意しませんでしたね。

優駿とか、企業の売店がいくら売れても、日割りの賃借料しか入ってこないし、実入りは変わらないんだから、自分たちでも収益化できる売店を活用すべきだったんじゃないんですか?

浦和競馬場開場以来取り組んでいる「母子家庭支援」について、募金活動をしてもよかったのでは?いいPRになったはずです。売り上げの利益を社会福祉に活用する売店もありますよね?

「競馬が開催されることでどういった社会貢献をなしているのか」を発信するいいチャンスをみすみす逃し、自分たちの実入りを増やすチャンスも逃し、何がしたかったんでしょう。

 

おわりでーす